この記事を書いた背景
作り直したトラップ型EAを2015〜2019年で回すと、資金300万円で5年かけて+7.9万円しか稼げませんでした。「こんなに稼げないなら、やっている意味もない」と思い、静かな時期をどうするかを考え直しました。
2020〜2026年でも、2020・2021・2024・2026年は稼げない年でした。中身を見ると、静かな時期の相場は行ったり来たりするのではなく、ゆっくり一方向にずれていくことが多く、トラップが利確できないまま札がたまっていきます。EAの作り直しの進め方はAIと2週間でEAを作り直したに書いています。
この記事では、「直近10日の1日の値動きの平均が0.35円未満」の日を静かな時期と呼びます。
1つ目:細かいトラップ(スプレッドに負けた)
最初に考えたのは、静かな時期だけ5〜20pipsの細かい幅でトラップを張ることでした。値動きが小さいなら、幅も小さくすればいい、という考えです。最適化で利確・間隔・切る幅を変えて何十通りも回しましたが、どれも元の設定より稼ぎが減りました。
1取引あたりの損益は約−0.7pipsでした。スプレッドは約1.3pipsなので、払う前でも0.6pips前後しか稼げていません。取引を増やすほど、スプレッドの分だけ負けが積み上がりました。
そこで発想を逆にして、静かな時期は今のトラップの新しい売り買いを止めるだけにしました。すると約7年の総損益は+165.4万円から+175.8万円に増え、途中で一番大きく減った割合も16.5%から14.3%に下がりました。止めるだけのほうが良かったのです。ただ、これは「静かな時期に負けない」だけで、稼げるようになったわけではありません。
2〜5つ目:箱・ずれに乗る・スワップ・ほかのペア
次に、ドル円の1時間足(2015〜2026年)を書き出し、スプレッドを込みで、静かな時期に使えそうなやり方を当てはめました。
箱は、静かな日に作っても、20日の箱なら84%が20日以内に外へ抜けました。ただ、抜けて大きく飛ぶのは少なく、多くは箱そのものが少しずつずれていく形です。静かな時期の「ゆっくり一方向にずれる」動きに、箱も負けていました。
ほかのペアは、ドル円が静かな日にふだんより動いていた割合が、ユーロ円20%・豪ドル円32%・ポンド円34%でした(ドル円が静かでない日は58〜64%)。静かな日は、どのペアもそろって静かになりやすいということです。
6つ目:時間帯のくせ(残ったのは「ごとうびの朝」だけ)
最後に、1日の中の時間帯ごとのくせを調べました。いちばん強かったのは日本時間7時台のドル高でしたが、1時間の平均の動きは約0.013円で、スプレッドとほぼ同じです。取引すると何も残りません。東京時間の値幅をロンドン時間に抜けたら乗るやり方も、静かな日だけでは2015〜2019年がほぼゼロかマイナスでした。
スプレッドを払っても残ったのは、5と10のつく日と月末(ごとうび。土日・祝日なら前の営業日)の日本時間6時に買って、9時に決済するやり方だけでした。
ごとうびの朝は、12年中10年がプラスでした。念のため、MT5のストラテジーテスターでも専用のEAを作って0.30ロットで回すと、2015〜2019年+11.8万円、2020〜2026年+25.7万円でした。同じことを平日すべての朝でやると、買う時刻と決済する時刻を変えた24通りがすべてマイナスでした。くせがあるのは、ごとうびの朝だけということです。
1日の負けは最大で−1.8万円と小さく、トラップの成績が悪かった10日とは重なっていませんでした。注文のタイミングのずれを入れて回すと、稼ぎは11%ほど減りました。
年10%には、まったく届かない
私の目標は、年10%くらい稼ぐことです。資金300万円なら年30万円になります。図2のとおり、静かな時期のどのやり方も、0.1ロットで年に数万円以下でした。ロットを上げれば稼ぎも増えますが、1回の負けも同じ倍率で大きくなります。
そこで、静かな時期は「稼ぐ時期」ではなく「トラップを止めて負けない時期」と割り切りました。ごとうびの朝は、トラップとは別のEAとして、0.30ロットで実際の口座に入れています。資金100万円での見込みは、年に約3万円の上乗せです。
まとめ
静かな時期に稼ぐ方法を6つ試して、スプレッドを払っても残ったのは「ごとうびの朝」だけでした。細かいトラップはスプレッドに負け、箱やずれに乗るやり方は、ゆっくりずれていく相場に負けました。ほかのペアも、ドル円と一緒に静かになっていました。
ごとうびの朝のくせは、過去のデータでの結果です。これからも続くとは限りません。これは私が試した記録で、このやり方で勝てると約束するものではありません。
よくある質問
トラップ型EAは、なぜ静かな時期に稼げないのですか?
私のテストでは、静かな時期の相場は行ったり来たりするより、ゆっくり一方向にずれていくことが多かったからです。トラップは戻ったときに利確するしくみなので、戻らずにずれていくと、利確できない札がたまっていきます。今のEAは、直近10日の1日の値動きの平均が0.35円未満の間は、新しい売り買いを止めています。
細かい幅のトラップにすれば、静かな時期も稼げませんか?
私が5〜20pipsの細かいトラップを試したときは、どの設定でも稼ぎが減りました。1取引あたりの損益は約−0.7pipsで、スプレッド(約1.3pips)を払う前でも0.6pips前後しか稼げていませんでした。
「ごとうびの朝」とは何ですか?
5と10のつく日と月末(ごとうび)の日本時間6時にドル円を買い、9時に決済するやり方です。2015〜2026年の1時間足では、0.1ロットあたり12年合計+11.3万円、12年中10年がプラスでした。平日すべての朝で同じことをすると、24通りすべてマイナスでした。過去のデータでの結果で、これからも続くとは限りません。
ごとうびの朝で、静かな時期の稼ぎを埋められますか?
埋められませんでした。年10%(資金300万円なら30万円)が目標でしたが、ごとうびの朝は0.30ロットでも年に数万円です。今は、静かな時期はトラップを止めて負けない時期と割り切り、ごとうびの朝は別のEAとして0.30ロットで足しています。資金100万円での見込みは年に約3万円の上乗せです。