この記事を書いた背景
2026年10月、4年前に口座をほぼ失ったトラップ型EAを、MT5用に作り直しました(AIと2週間でEAを作り直した)。そのあいだに、ストラテジーテスターでバックテストを88回、最適化を28回回しました。MT5のバックテストは初めてで、最初の数日は設定のミスで何度もやり直しました。
MT5のバックテストの手順
私がやっている手順です。画面の言葉は、MT5の版によって少し違うことがあります。
- MT5を、使うFX業者のサイトから入れて、その業者の口座でログインする
- 「表示」メニューから「ストラテジーテスター」を開く
- 「設定」タブで、EA・銘柄・期間・モデル・遅延・入金額・レバレッジを選ぶ
- 「パラメータ」タブで、EAの設定の値を入れる(ここが一番大事)
- 「スタート」を押す。ビジュアルモードを切っておくと、ずっと速く終わる
- 「バックテスト」タブの数字が並んだところで右クリックし、「レポート」から Excel 形式で保存する
私が使っている設定は次のとおりです。
私がつまずいた7つのこと
- テスターが10分以上進まない:MT5がFX業者のサーバーにつながっておらず、チャートも古いデータのままだった。MT5は使う業者のサイトから入れ、その業者の口座でログインし直したら動いた
- スワップが利益の約4倍かかっていた:スワップのかかる銘柄(#の付かないUSDJPY)でテストしていた。私の口座ではスワップのかからない銘柄(USDJPY#)を使うので、そちらに替えるとスワップは0円になった。口座の種類と銘柄名は、セットで確かめる
- 設定を変えても結果が変わらない:テスターは「パラメータ」タブの値で動く。プログラムの中の初期値を書き換えても、パラメータタブの値は自動では変わらない。テストの最初に出る操作ログの行で、値が入っているかを確かめるようにした
- サンプルのEAで、資金がほぼゼロになった:MT5に付いているサンプルのEAで比べたとき、数量の設定が初期値のままで、最初の取引が5.51ロットになり、半年で残高が94円になった。最初の取引の数量は毎回見る
- 時間足が1分足のままだった:サンプルのEAを1時間足で回すつもりが、1分足のまま回していた。レポートの「期間」の欄で時間足を確かめる
- 比べるつもりが、同じレポートだった:保存のときに上書きしたり、選び間違えたりした。レポートのファイル名に、設定と期間を入れるようにした
- 古い期間は「参考」にしかならなかった:2015〜2019年を回したとき、ヒストリー品質が0%(実際の値動きのデータがなく、1分足から作った値動き)だった。この期間の結果は参考として扱っている
結果を信じすぎないための確かめ方
設定のミスがなくても、バックテストの数字はそのまま信じないようにしています。理由は2つあります。
1つ目は、約定のずれです。テスターの遅延をゼロにして回すのと、ランダム遅延にして回すのとでは、稼ぎが違いました。
同じ設定でも、ランダム遅延では+238.5万円が+201.6万円になり、約15%少なくなりました。1回の利確の額は同じで、利確の回数が97回減っていました。注文のタイミングがずれて、売り買いの流れそのものが変わったためです。今は、見込みを人に話すときは「遅延を入れると約15%減る」と添えています。
2つ目は、回すたびのずれです。
同じ設定のはずが、+175.8万円・+181.1万円・+172.2万円と、5万〜10万円ずれました。チャートの最大バー数のような、テスターの条件の違いで、EAの中の平均線の計算が変わるためとみられます。私は、チャートの最大バー数を無制限にして、5万〜10万円の差は誤差として扱うことにしました。
このほかに、良い結果が出たら、その値を選ぶのに使っていない別の期間でも回すようにしています。2020〜2026年で選んだ設定を2015〜2019年で回すと、5年で+7.9万円しか稼げず、作り直すきっかけになりました(静かな時期に稼ぐ方法を6つ試した)。
まとめ
MT5のバックテストは、手順そのものは難しくありません。私がつまずいたのは、銘柄・パラメータタブ・数量・時間足といった設定の見落としでした。数字が出たら、遅延を入れても残るか、回し直しても同じくらいか、別の期間でも崩れないかを確かめています。
これは私が自分のEAで試した記録です。バックテストの結果は、これからの成績を約束するものではありません。
よくある質問
MT5のバックテストは、どこから始めますか?
「表示」メニューからストラテジーテスターを開き、「設定」タブでEA・銘柄・期間・モデルなどを選び、「パラメータ」タブでEAの設定の値を入れて「スタート」を押します。私は、MT5を使うFX業者のサイトから入れて、その業者の口座でログインしてから回しています。
モデルは何を選べばよいですか?
私は「リアルティックに基づいたすべてのティック」を使っています。実際の値動きに一番近いからです。ただ、2015〜2019年のように実際の値動きのデータがない期間は、ヒストリー品質が0%になり、結果は参考として扱っています。
設定を変えたのに、結果が変わらないのはなぜですか?
私の場合は、テスターが「パラメータ」タブの値で動いていたからです。プログラムの中の初期値を書き換えても、パラメータタブの値は自動では変わりませんでした。テストの最初に出る操作ログの行で、値が入っているかを確かめるようにしています。
バックテストの結果は、どれくらい信じられますか?
私のEAでは、遅延をランダムにすると稼ぎが約15%減り、同じ設定を回し直しても5万〜10万円ずれました。そこで、遅延を入れても残るか、回し直しても同じくらいか、別の期間でも崩れないかを確かめています。これは私の記録で、これからの成績を約束するものではありません。