ゴトー日(5と10のつく日と月末)の朝は、ドル円が上がりやすいといわれます。日本時間6時に買って9時に決済するEAを作り、MT5のストラテジーテスターで回すと、0.30ロットで2015〜2019年+11.8万円、2020〜2026年+25.7万円でした。同じことをゴトー日以外も含む平日すべてでやると、12通りすべてマイナスでした。くせはゴトー日にだけありました。ただ、稼ぎは年に数万円で、1回あたりの差もわずかです。

この記事を書いた背景

作り直したトラップ型EAは、値動きの小さい「静かな時期」に稼げません。その時期を埋める方法を6つ試して、スプレッドを払っても残ったのがゴトー日の朝だけでした(静かな時期に稼ぐ方法を6つ試して、残ったのは「ごとうびの朝」だけだった)。この記事では、そのゴトー日の朝だけを取り出して、もう少しくわしく書きます。

ゴトー日は、5・10・15・20・25日と月末で、土日や祝日なら前の営業日です。会社の支払いが集まりやすく、日本時間9時55分に決まる銀行の為替の値段(仲値)に向けてドルを買う動きが出やすい、といわれます。

確かめ方

  1. MT5からドル円の1時間足(2015〜2026年)を書き出し、スプレッドを込みで、時間帯ごとの動きを調べた
  2. くせが残りそうだったので、ゴトー日の朝に買って決済するだけのEAを、トラップ型とは別に作った
  3. MT5のストラテジーテスターで、買う時刻と決済する時刻を変えて回し、ゴトー日以外も含む平日すべてとも比べた

1時間足の段階では、0.1ロットあたり12年合計+11.3万円、12年中10年がプラスでした。1回あたりの平均は+0.015円(1.5pips)ほどです。ほかの時間帯にもくせはありましたが、たとえば日本時間7時台のドル高は、1時間の平均の動きがスプレッドとほぼ同じで、取引すると何も残りませんでした。

買う時刻と決済する時刻を変えて24通り

買う時刻と決済する時刻を変えた24通りの総損益。ごとうびだけで買うと12通り中10通りがプラスで、6時に買って9時に決済が+25.7万円で一番良かった。平日すべてで買うと12通りすべてマイナス決済する時刻ごとうび・9時ごとうび・10時平日・9時平日・10時買う時刻3時買う時刻3時・決済する時刻ごとうび・9時:+24.2万円+24.2万買う時刻3時・決済する時刻ごとうび・10時:+9.8万円+9.8万買う時刻3時・決済する時刻平日・9時:−51.7万円−51.7万買う時刻3時・決済する時刻平日・10時:−33.6万円−33.6万4時買う時刻4時・決済する時刻ごとうび・9時:+16.0万円+16.0万買う時刻4時・決済する時刻ごとうび・10時:+2.8万円+2.8万買う時刻4時・決済する時刻平日・9時:−71.8万円−71.8万買う時刻4時・決済する時刻平日・10時:−52.1万円−52.1万5時買う時刻5時・決済する時刻ごとうび・9時:+2.6万円+2.6万買う時刻5時・決済する時刻ごとうび・10時:−8.8万円−8.8万買う時刻5時・決済する時刻平日・9時:−85.9万円−85.9万買う時刻5時・決済する時刻平日・10時:−68.3万円−68.3万6時買う時刻6時・決済する時刻ごとうび・9時:+25.7万円+25.7万買う時刻6時・決済する時刻ごとうび・10時:+16.2万円+16.2万買う時刻6時・決済する時刻平日・9時:−19.4万円−19.4万買う時刻6時・決済する時刻平日・10時:−9.0万円−9.0万7時買う時刻7時・決済する時刻ごとうび・9時:+25.1万円+25.1万買う時刻7時・決済する時刻ごとうび・10時:+13.7万円+13.7万買う時刻7時・決済する時刻平日・9時:−4.2万円−4.2万買う時刻7時・決済する時刻平日・10時:−18.3万円−18.3万8時買う時刻8時・決済する時刻ごとうび・9時:+10.1万円+10.1万買う時刻8時・決済する時刻ごとうび・10時:−3.0万円−3.0万買う時刻8時・決済する時刻平日・9時:−32.8万円−32.8万買う時刻8時・決済する時刻平日・10時:−32.0万円−32.0万最適化O020(2020年1月〜2026年10月・0.30ロット)。平日=ごとうび以外も含む平日すべて
図1 買う時刻と決済する時刻を変えた24通りの総損益(0.30ロット)

この表から、次のことが分かりました。

  • ゴトー日だけで買うと、12通り中10通りがプラス。平日すべてで買うと、12通りすべてマイナス。くせは時間帯ではなく、ゴトー日にある
  • 9時に決済するほうが、10時より毎回良い。9時55分の仲値のあとは下がるため
  • 6時と7時はほぼ同じで一番良い。6時はたまたまではない
  • 5時は悪い。ニューヨークの取引が終わる時間で、スプレッドが広がりやすい

一番良い1点だけでなく、その周りも良いかを見て、6時に買って9時に決済に決めました(確かめ方はMT5の最適化で数字を作りすぎない)。冬の月曜は市場が開くのが7時過ぎなので、その日とスプレッドが広い日は見送ります。

期間と、約定のずれ

ごとうびの朝(6時に買い9時に決済、0.30ロット)の総損益。2015〜2019年+11.8万円、2020〜2026年+25.7万円、ランダム遅延を入れると+22.8万円02015〜2019年2015〜2019年:+11.8万円+11.8万円2020〜2026年2020〜2026年:+25.7万円+25.7万円2020〜2026年・ランダム遅延2020〜2026年・ランダム遅延:+22.8万円+22.8万円MT5のストラテジーテスター(T069・T076・T075)
図2 ゴトー日の朝(6時に買い9時に決済)の総損益(0.30ロット)

選ぶのに使っていない2015〜2019年でも+11.8万円で、勝率は約57%でした。テスターの遅延をランダムにすると、2020〜2026年の+25.7万円は+22.8万円になり、1回あたり777円が688円に減りました(約11%)。

ごとうびの朝の年ごとの損益(0.30ロット)。2020年+7.6万円、2021年+7.0万円、2022年+1.9万円、2023年+3.2万円、2024年+5.3万円、2025年+2.8万円、2026年(10月まで)−2.0万円−4万0万+4万+8万2020年:+7.6万円+7.6万20202021年:+7.0万円+7.0万20212022年:+1.9万円+1.9万20222023年:+3.2万円+3.2万20232024年:+5.3万円+5.3万20242025年:+2.8万円+2.8万20252026年:−2.0万円−2.0万2026*ごとうびの朝・0.30ロット・年ごとの損益(*2026年は10月まで)
図3 ゴトー日の朝の年ごとの損益(0.30ロット、T076)

2026年(10月まで)は−2.0万円でした。1日の負けは最大でも−1.8万円で、トラップ型の成績が悪かった10日とは重なっていませんでした。

実際の口座では

ゴトー日の朝は、トラップ型とは別のEAとして、0.30ロットで実際の口座に入れています。資金100万円での見込みは、年に約3万円の上乗せです。くせが本物でも、1回あたりの差は1.5pipsほどで、スプレッドが少し広がるだけで消える大きさです。年に数万円の上乗せとして見ていて、これだけで大きく稼げるとは考えていません。

まとめ

ゴトー日の朝6時にドル円を買って9時に決済するEAを回すと、2015〜2019年も2020〜2026年もプラスで、平日すべてで同じことをするとマイナスでした。くせはゴトー日にだけありました。ただ、稼ぎは0.30ロットで年に数万円で、2026年はマイナスの年でした。

これは私が過去のデータで確かめた記録です。このくせがこれからも続くとは限らず、ゴトー日の取引を勧めるものではありません。

よくある質問

ゴトー日の朝にドル円が上がるくせは、本当にありましたか?

私が2015〜2026年のデータで確かめたときは、ありました。日本時間6時に買って9時に決済するEAを0.30ロットで回すと、2015〜2019年+11.8万円、2020〜2026年+25.7万円でした。同じことをゴトー日以外も含む平日すべてでやると、12通りすべてマイナスでした。

何時に買って、何時に決済するのが良かったですか?

私のテストでは、6時に買って9時に決済が一番良く、7時に買ってもほぼ同じでした。9時に決済するほうが10時より毎回良く、5時に買うのは悪い結果でした。5時はニューヨークの取引が終わる時間で、スプレッドが広がりやすいからです。

ゴトー日の朝だけで、どれくらい稼げますか?

0.30ロットで年に数万円でした。1回あたりの差は1.5pipsほどで、遅延を入れると約11%減り、2026年(10月まで)は−2.0万円でした。私は、トラップ型EAの上乗せとして別に動かしています。

ゴトー日とは、いつのことですか?

5・10・15・20・25日と月末のことで、土日や祝日なら前の営業日です。私のEAもこの決め方で日を選んでいます。これは私の記録で、このくせがこれからも続くとは限らず、取引を勧めるものではありません。