この記事を書いた背景
4年前に口座をほぼ失ったトラップ型EAを、2026年10月にMT5用に作り直しました。2週間の全体の流れと、AIとの行き違いはAIと2週間でEAを作り直したに書いています。この記事では、その前の段取り、つまり「AIに何を渡して、どう頼んだか」を書きます。
全体の流れ
私がしたのは、やりたいことを書くこと、計画書を渡すこと、テスターで回すことです。考えを整えるのはChatGPT、コードを書くのはClaudeに任せました。
1. やりたいことを箇条書きにする
最初に、自分でやりたいことを箇条書きにしました。いきなりAIに「EAを作って」と頼むのではなく、何を作りたいかを先に自分の言葉で書き出す、という順番です。
2. ChatGPTと壁打ちして、計画書に整える
箇条書きをChatGPTに渡して、約50往復のやり取りで計画書に整えてもらいました。壁打ちはやり取りの回数が多く、使える量が多いほうが気楽なので、無料で使えるChatGPTにしました。
計画書には、トラップの決まりだけでなく、守りと通知、バックテストの考え方まで入りました。とくに役に立った項目を3つ挙げます。
- 「EMAは売買の合図にせず、危険度センサーとして使う」:上がったところを売るEAなので、上がったら止める、では考え方と食い違う。見張りに使うと決めておいた
- 「一番儲かった設定を探すことを目的にしない」:0.30円なら大きくプラス、0.29円と0.31円なら大きくマイナス、なら過剰最適化。この考え方は、のちの最適化でもそのまま使った(MT5の最適化で数字を作りすぎない)
- 「完全自動を目指さない」:機械が得意なことは機械に任せ、危なくなったら人に知らせ、決めるのは人。今のEAもこの形のまま
反対に、決めきれないことは「まだ決めないこと」として13個並べ、「バックテストで決める」としておきました。決めていないことを決めたように書かないのも、AIに渡すときには大事だと思います。
3. 計画書をテキストで出して、Claudeに貼る
ChatGPTに「テキストで出して」と頼み、出てきた計画書をそのままコピーして、Claudeに貼りました。プログラムはClaudeのほうが強いと感じていたので、ここで切り替えました。
4. 最初のコードは、売る向きが逆だった
Claudeが最初に書いたのは、MT4用のコードでした。中を読むと、売りを足す条件が私の考えと逆になっていました。
コードの中にも「昔の一般的な売りトラップとは逆になる」と、AI自身の書き込みがありました。それらしく見えるけれど、肝心なところが逆、ということが起きます。
私はこれを、会話で「直して」と頼むのではなく、計画書の32項目めに「以前のコードの問題点:トラップ方向が間違っていた」として書き足しました。直す点が計画書に残るので、次に頼むときも同じまちがいが起きにくくなります。含み損を残高で割る形の弱点は、あとでバックテストで確かめました(残高だけ見ていると危険は見えない)。
5. MT4ではなくMT5へ
計画書は「MT4で作る」でした。4年前のEAがMT4だったので、その意識のまま会話していたからです。ただ、今使っている業者の口座がMT5だったので、話しているうちにMT5で作ることに切り替わりました。MT4とMT5ではEAの言葉(MQL4とMQL5)が違うので、最初に決めておけばよかったところです。
6. 回して、結果を渡して、一緒に読む
MT5用に書き直したコードを、ストラテジーテスターで回しました(MT5のバックテストのやり方)。結果のレポートはそのままClaudeに渡し、数字の読み取りと次の一手を一緒に考えました。2週間で、EAの版は18、バックテストは88回、最適化は28回になりました。
まとめ
私のやり方は、やりたいことを箇条書きにし、ChatGPTと壁打ちして計画書に整え、それをClaudeに貼ってコードを書いてもらう、というものでした。最初のコードは売る向きが逆でしたが、計画書に書き足して直しました。AIはコードを速く書いてくれますが、何を作るかを言葉で決めて、出てきたものを読んで確かめるのは、自分の仕事でした。
これは私がEAを作った記録で、特定のAIやEAで勝てると約束するものではありません。
よくある質問
AIでEAを作るとき、最初に何をしましたか?
やりたいことを自分で箇条書きにしました。いきなりAIにコードを頼むのではなく、何を作りたいかを先に書き出しました。それをChatGPTに渡して、約50往復のやり取りで43項目の計画書に整えてもらいました。
ChatGPTとClaudeは、どう使い分けましたか?
計画書づくりの壁打ちはChatGPT、コードを書くこととバックテストの結果を一緒に読むことはClaudeにしました。壁打ちはやり取りの回数が多いので無料で使えるChatGPTに、プログラムはClaudeのほうが強いと感じたので切り替えました。
AIが書いたEAのコードは、そのまま使えましたか?
使えませんでした。最初のコードは、売りを足す条件が私の考えと逆(下がったら売る)になっていました。会話で直すのではなく、計画書に「トラップ方向が間違っていた」と書き足して、正しい決まりを書き直してから作り直してもらいました。
計画書はClaudeにどうやって渡しましたか?
ChatGPTに「テキストで出して」と頼み、出てきた計画書をそのままコピーしてClaudeに貼りました。これは私がEAを作った記録で、特定のAIやEAで勝てると約束するものではありません。